
猫の肝臓は栄養の代謝・解毒・タンパク質の合成など多くの役割を担う重要な臓器です。
しかし肝臓トラブルは初期段階では症状が出にくく、「沈黙の臓器」とも呼ばれます。
この記事では、肝臓トラブルの早期サインと、日常の食事でできるケアの方法を紹介します。
肝臓トラブルで見られる主なサイン

以下のようなサインが見られる場合は、肝臓の問題が関係している可能性があります。
特に黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)は肝臓疾患の重要なサインのひとつです。
気になる変化があれば早めに動物病院を受診してください。
- 食欲が急に落ちた・体重が減ってきた
- 嘔吐・下痢が続く
- 便の色が薄い・白っぽい
- 白目・皮膚が黄色みがかっている(黄疸)
- 元気がなくぐったりしている
- 尿の色が濃い・オレンジがかっている
猫に多い肝臓の病気
肝リピドーシス(脂肪肝)
猫に特有の病気で、短期間の食欲不振によって体の脂肪が肝臓に蓄積し、機能が低下するものです。
急なダイエットや食欲不振が2〜3日以上続く場合は特に注意が必要です。
肥満気味の猫でリスクが高いとされています。
胆管炎・胆管肝炎
胆管や肝臓に炎症が起きる病気で、猫では比較的多いとされています。
食欲不振・嘔吐・発熱・黄疸などが主なサインです。
食事で肝臓をサポートするための工夫
良質なタンパク質を適量摂る
猫は肉食動物なのでタンパク質が必須ですが、肝臓に問題がある場合はタンパク質の質と量のバランスが重要になります。
健康な猫であれば良質な動物性タンパク質を主原料にしたフードが基本です。
肝臓疾患と診断されている場合は、食事内容について必ず担当の獣医師に相談してください。
脂質の過剰摂取を避ける
脂質が多い食事は肝臓への負担を増やすことがあります。
おやつの与えすぎや、高カロリーフードの連続使用には注意してください。
食事を欠かさない
前述の肝リピドーシス予防のためにも、食欲が落ちていても全く食べない状態が続くことを避けることが重要です。
食欲不振が2日以上続く場合は動物病院に相談してください。
肝臓ケアを意識したフード選び
肝臓疾患があると診断された猫には、獣医師から処方される療法食が基本になります。
健康な状態での肝臓サポートには、原材料がシンプルで良質なタンパク質を主原料にしたフードを選ぶことが一般的な考え方です。
和漢素材を取り入れた療法食・総合栄養食という選択肢もあります。
特別療法食から総合栄養食まで全13種類を展開する、和漢素材を取り入れたキャットフードです。
様々な健康状態の猫に対応できるラインナップが特徴です。
定期的な血液検査で早期発見を
肝臓の状態は血液検査で数値として確認できます。
ALT・AST・ALP・BILなどの肝臓系の数値は、定期的な健康診断でチェックしておくと早期発見につながります。
7歳以上のシニア猫は年1〜2回の血液検査を検討してください。
よくある質問
Q. 猫が2日間ほとんど食べない場合はどうする?
A. 肝リピドーシスのリスクがあるため、早めに動物病院を受診してください。
特に肥満気味の猫は注意が必要です。
Q. 肝臓に良い食べ物はある?
A. 人間向けの「肝臓に良い食品」を猫に与えることは推奨しません。
猫に必要な栄養設計は人間とは異なります。必ず猫用の総合栄養食または獣医師から指定されたフードを使用してください。
Q. 肝臓病と診断された場合の食事は?
A. 肝臓病の食事管理は病気の種類・重症度によって大きく異なります。
担当の獣医師の指示に従い、処方食が勧められた場合はそれを優先してください。

